社内で部門ごとに分社化して、それぞれ提携させようと考え出した

某自動車メーカーが生産効率を上げるためにとった戦略とは一体?

そして得意の英語を駆使して、世界の有力自動車メーカーにGDIを売り込んだ。最初にフィアットが採用を表明した。両社はこれを機に提携拡大に向けて話し合いを始め、河添克彦99年7月には三菱自工がプラットホーム(車台)などの主要部品を提供、フィアットがデザインを担当して2001年にも四輪駆動のRVを共同開発するという技術提携にまで発展させた。ところが世界の自動車産業は河添が考えるほど甘くはなかった。中堅メーカーのダイハツ、日野がトヨタとの提携強化に動きだした。

時を同じくしていすゞ、スズキもGM色を鮮明に出し始めた。さらに日産と日産ディーゼルがルノーの傘下に入り、富士重もGMグループ入りしたとなれば、だれが見ても次なる標的は三菱自工しかない。善きにつけ悪しきにつけ三菱自工の特徴は、軽自動車から小型・中型乗用車、RV、大型トラックまで手掛ける世界に類のない総合自動車メーカーであることだ。

電機、商社、ゼネコン、百貨店、スーパーなど総合の冠がつく業種は軒並み不振である。自動車もその例にもれない。三菱自工クラスのメーカーで多品種少量生産していては効率が悪すぎる。こうなると分社化しかない。ここで経営トップは大きな過ちというより、長期的な視野に立った戦略性のなさをはからずも露呈してしまった。河添の立てた戦略は長期低迷の続くトラック部門を分社して、そこに外資を入れ、残る部門は自主独立でいくというものである。そしてトラック部門の提携相手として、オランダで乗用車の合弁事業をしているボルボを選んだ。具体的には三菱自工本体に五%の出資を仰ぎ、分社した段階では19・9%に引き上げるというものである。
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そしてトヨタは2002年からホンダの独壇場だったF1に参戦する。そのヤマ発はドイツでフォードと合弁でエンジン事業を検討している。いすゞ、スズキ、富士重のGM三兄弟も三社問に共通項が少ないだけに、GMがハンドリングを間違えば、ただちに関係がおかしくなる。

GMはトヨタと合弁事業、ホンダとは技術提携しているだけになおさらである。マツダもフォードからの派遣社長が過去4年にウォーレス、ジェームス・ミラー、マーク・フィールズと三人も替わった。経営方針が一貫しないことから、ここへきて再び経営が悪化しつつある。さらに労組との対立も出始めた。ことほど左様に日本の自動車業界は六つのグループに色分けされたとはいえ、波瀾要因を挙げればきりがない。

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